職場にプライベートに、私たちのまわりにはストレスがいっぱい。毎日ストレスの海を泳いでいるような感じさえしてきます。
ところで、私たちはこのストレスを体のどこで受け止めているかご存知ですか。それは、大脳にある視床下部というところです。生命維持のコントロールタワーである視床下部が、ストレスの情報を自律神経系、ホルモン(内分泌)系、免疫系の3系統に伝えると、体はさまざまな形でストレスに対応しようとします。そして、このストレスが過剰になると、体が対応し切れなくて、さまざまな不調が起こって
くるのです。
ストレス解消にはたくさんの方法がありますが、もっとも効果的な方法は、五感をフルに使って心地よい情報を視床下部に届けてあげることです。
よい香りをかいだり、心地よいマッサージをしたり、美しい音楽を聴いたり、体が喜ぶ五感の刺激や反応を大切にしてください。心と体が自然にリラックスしてくるのがわかるはずです。
私たちの体に微妙な影響を及ぼして生体バランスをくすす原因は、自分の生活にあります。生活を見直してホルモン(内分泌)系、自律神経系、免疫系のシステムをパワーアップしましよう。
体のバランスを乱す最大の敵がストレス。働きすぎていないか、くよくよ悩んでいないかなど、心身に過剰なストレスをかけていないか振り返ってみましよう。ストレスに気づいたら、気持ちを切り換えたり環境を変えて、疲れすぎ、悩みすぎにブレーキを。また毎日リラックスタイムをもつこともとても大事。「いましたいこと」「心地よく感じること」を大切にして上手にリフレッシュして。
なるべく同じ時間に寝て、起きるようにしましよう。自律神経を整えるホルモンの分泌は夜10時~2時までに活発になるので、遅くとも夜12時にはベッドに入って、質のよい睡眠をとってください。現代は社会全体が夜型ですが、陽が昇ると目ざめ、陽が沈むと眠るという生体リズムから、あまりにかけ離れた生活をしないことです。
食事抜きや夜食など、不規則な食生活は体のリズムを狂わせます。なるべく同じ時間帯に食事をとって、体内時計をリズミカルに動かしましよう。
基本はやっぱり食事です。サプリメントだけに頼らないようにしましよう。
せかせか食事をしていませんか? 体の免疫力をアップさせるためには、ゆっくりとよくかんで食べることが大事。楽しみながら食べることが副交感神経を刺激します。
免疫力をアップさせて自律神経を整えるには、適度な運動がとても効果的。ウォーキングやストレッチなど体がホカホカして汗ばむ程度の運動を習慣にしましよう。
笑うことで免疫力がアップすることが、さまざまな実験で知られています。つくり笑顔でも免疫細胞が活発化するとか。眉間にシワを寄せていないかなど、鏡を見てチェックを。最低でも1日1回は声を出して楽しそうに笑うことです。
体温が下がると免疫力が低下します。冷えによる血行不良は、ホルモンや自律神経にも影響を及ぼします。毎日ゆったりとお風呂に入って体を冷やさない生活を。
かぜにかかってもすぐに治る人もいれば、なかなか治らない人もいます。また、花粉症やアトピーにまったく縁がない人もいれば、つらい症状に一年中悩む人も。その差はどこからくるのでしょう。そのナソをとくカギは体の免疫力にあります。
そもそも免疫力というのは、人間の体が本来備えている外敵をやっつける力のこと。人間の体には、体内に侵入したウイルスや細菌などを「異物」と判断して攻撃するさまざまな防衛ネットワークがあって、24時間体制で私たちの体を守ってくれています。
この免疫力は20歳をピークに徐々に低下。さらに毎日の生活の中で受けるストレスや、栄養がかたよった食事、睡眠不足や運動不足などの生活習慣、大気汚染や食べ物に添加されている化学物質などが免疫力を弱める要因になります。
正反対の働きをする2つの神経は、意思とは関係なく自動的に働いて、体の環境を調整していますが、環境の変化やストレスなどによって、バランスをくすすことかあります。どちらかの神経が強く働きすぎたり、逆に弱まったりすると、体の各器官にさまざまな症状があらわれるようになります。つまり、「だるい」「疲れやすい」など全身に起こるさまざまな不調は、体のバランスが乱れているという自律神経からのSOS。日常の中のこんなことがきっかけで、自律神経のバランスが乱れます。
頭痛がする、だるくてつらい、動悸が激しいなど、体の調子が悪いのに病院で検査をしても何も異常がない……こんなときは、周囲からも「気のせいだから」といわれて落ち込むことが多いものです。病気が原因ではないのにいろいろな不調を起こす場合、病院で「自律神経失調症」という診断名がよくつけられます。でも、なぜこんな不調があらわれるのでしようか。
自律神経は、意思とは無関係に呼吸や消化、体温、脈拍、血圧などを自動的にコントロールして一定に保つ働きをしています。たとえば、暑くなると汗をかいて体温を下げたり、緊張すると動悸が速まったり、また食事をすると胃が動き出すのも自律神経の働き。眠っているときに呼吸が止まらないのも自律神経のおかげなのです。
自律神経には、体を緊張させて活動性を高める交感神経と、体を休めて体力を回復させる副交感神経があります。この2つの神経のスイッチを切り替えているのは、脳の中の司令塔である視床下部。必要に応じて、一方が活発になりすぎると、もう一方にブレーキをかけたりと適度なバランスをキープしているのです。
「男性に比べて女性に体の不調が多いのはなぜ?」そんな疑問をもったことはありませんか。そのカギは女性ホルモン。女性ホルモンには大きく分けてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、月経を区切りとして2つのホルモンがふえたり減ったりを繰り返して、月経のリズムがつくられています。
病気を意識するほどではないけれど、つらくて不快な体の不調。たとえそれが一時的におさまっても、別の不調が出てきたり、冷えから肩こり、便秘が起こるといった具合に『―つの不調が次々とほかの症状を引き起こすことが少なくありません。